マッチ売りの少女
普通だと、駅から自転車で10分もあれば余裕に行ける”Bar太田尻家”に行くのに、今日は道に迷って43分もかかってしまった。
いつもの道が工事中で、回り道しなくてはいけなかったのが原因だ。
途中で、自分がとんでもない所にいる事に気付く。
寒いし、道もまったくわからないし、おなかも減っているし
とてつもなく寂しくなって自転車を必死でこいだ。
鼻歌も歌う気力も失ってしまい、本当に泣きそうになった。
ぐるぐる同じところを通った。
途中で行き止まりになり、引き返しもした。
道だと思っていた所が、いつのまにか人の家の庭だったりもした。
住宅地の、玄関に飾られたイルミネーションや、窓からこぼれる温かな明かりが寂しさを増し
マッチ売りの少女のような気持ちになった。
犬の散歩をしている夫婦に道を尋ねる。
「経堂駅はどっちの方向ですか?」
指示に従い、三日月の方向に向かって走った。
ようやく見慣れた道に出た。
駅より43分、やっと太田尻家に着く。
涙を拭いてからドアを開けた。
部屋の中にはいつもの楽しい面々。ホカホカあったかかった。
やっぱり、私はマッチ売りの少女じゃなかった。
帰るおうちがあるんだから。
いつもの道が工事中で、回り道しなくてはいけなかったのが原因だ。
途中で、自分がとんでもない所にいる事に気付く。
寒いし、道もまったくわからないし、おなかも減っているし
とてつもなく寂しくなって自転車を必死でこいだ。
鼻歌も歌う気力も失ってしまい、本当に泣きそうになった。
ぐるぐる同じところを通った。
途中で行き止まりになり、引き返しもした。
道だと思っていた所が、いつのまにか人の家の庭だったりもした。
住宅地の、玄関に飾られたイルミネーションや、窓からこぼれる温かな明かりが寂しさを増し
マッチ売りの少女のような気持ちになった。
犬の散歩をしている夫婦に道を尋ねる。
「経堂駅はどっちの方向ですか?」
指示に従い、三日月の方向に向かって走った。
ようやく見慣れた道に出た。
駅より43分、やっと太田尻家に着く。
涙を拭いてからドアを開けた。
部屋の中にはいつもの楽しい面々。ホカホカあったかかった。
やっぱり、私はマッチ売りの少女じゃなかった。
帰るおうちがあるんだから。
by hon-waka
| 2005-12-08 22:45
| 飲み屋で日記